Aチーム小合宿が終わる
Aチームは小合宿を行なっており、仕上げに東京秋霧高校との練習試合を行った。
結果は9ー0の圧勝であったが内容に満足する選手が少なく、口論するほどであった。
小合宿には遊馬も参加していたが試合後疲れ果てて芝の上に倒れ込んでいて、その後今までやっていたのがサッカーとは言えないのかもしれないと言うほどで
Aチームの凄さが垣間見えるシーンがあり、小合宿終了。
場面は変わり寮で晩御飯を食べる葦人たちに変わり、そこで朝利から明日Aチームが戻ってくるから本格的な練習になること、そして新規生がほとんどついていけないことを知らされる。
Aチームを交えた練習がスタート
主将の義経の挨拶があり、練習が始まっていく。
いきなり11人対21人のミニゲームが始まる。
まずはAチームが21人で始まり、Bチームは圧倒され何もできずスグ交代することに。
Bチームからのボールで始まるがなぜかパスの出しどころがなく、奪われ失点し、さらにすぐに2点目を奪われる。
Aチームがすごいことはわかっていたが個人技やフィジカルに頼った攻撃や守備でないことを不思議に思ったBの選手たちは集まり、討論しそこで葦人がこんなのサッカーじゃない「サッカー」をやろうと言うと
朝利も賛同し「サッカー」をしようとなった。
そこで葦人・朝利・黒田でサイドを攻めるも葦人が朝利と黒田の意図がわからず2人に当たり前のことができてないと言われて怒られてしまい、さらに葦人からのパスをインターセプトされ失点してしまう。
そしてミニゲームが終わり、望コーチからなぜ朝利と黒田が怒ったかについて考えるのが次の課題だと言い渡され練習を終える。
オフの日
Aチームを交えた練習の次の日はオフ日であり、葦人や阿久津以外は地元に帰って行ったため1人で考え込んでいると部屋に花がやってきた。
花は葦人と同じ学校に通うため、葦人に学校を見にいこうと誘った。
葦人はそれどころでないと一度断るも強引に押し切られ学校へ向かうことになる。
道中に寄り道を挟みながら、葦人に半年分の献立表を渡したり、花が将来スポーツドクターになりたいなどの話をするも葦人は望コーチに言われた課題が頭にあり、早く練習がしたいと内心思っていた。
そうして今度入学する明泉高校に着く。
明泉高校はエスペリオンユースと提携しており、受験の免除や授業料の負担が少ないなどかなりの恩恵があり、その見返りに元プロなどを指導者に呼ぶ WINーWINの関係となっている。
花と授業料のことなどの話になり母親のことを思った葦人はやっぱり練習に行くと花に告げると、花から休むときは休めと言われるも俺が練習したいからするんだ
さらに献立表など余計なお世話おするなとまで言ってしまう。
流石にいいすぎたと思った葦人は花をみるも泣き出しており、さらに去り際にドロップキックを喰らわされ花は帰っていった。
そこに大友がやってきてお前がモテるわけがないや昨日のゲーム中も思ったけど人の気持ちがわからねーよなと言われてしまう。
葦人たちが高校入学式を迎える
オフの日から10日後に入学式が行われた。
エスペリオンのユース選手の多くは同じ学校でさらに葦人・大友・朝利・黒田・竹島・遊馬・冨樫・海堂電気の娘の杏里が同じクラスとかなりのメンツとなっていた。
式を終えて教室にいると遊馬が葦人に話しかけ、もうすぐ東京都リーグがあることについて話すと葦人は試合のことを忘れるほど朝利達が望コーチに言われたことを考え続けており、試合が近いと言うこともあり決心して朝利たちになぜ怒っているのかを聞きに行った。
そしていきなりミニゲーム時に考えていたことを黒板を使って話始める。
そしてそこで葦人は全て自分が点を取るためにどう行動したかったかを話すが、朝利から何故全て葦人がゴールを決めること前提に話すのかと言われてそれに黒田も賛成した。
しかし葦人はFWとして点を取ることは譲れないと言い返すとさらに朝利がなぜ君の実力でユースに入れたかがわからない、君のせいでジュニアから上がれなかった同期のことを思うと…という。
その言葉を聞いた大友が怒り、必死の思いでセレクションを突破したんだよイチャモンつけるなといい2人が取っ組み合い始めたところで先生が来て事態はおさまるが遊馬はこんな状態で試合は大丈夫なのかと心配してしまう。
Bチーム初戦の成京高校戦
入学式を終えてクラブハウスに着いた葦人は望コーチに出会い、そこでスタメンで出ることとこの試合で課題が解決しなかったら3ヶ月試合に出さないことを告げられる。
そして入学式の一件から昇格生とそれ以外がギスギスしたまま試合開始前を迎え、葦人は何も解決できなかったがやるしかないと腹を決める。
そこに花と電話しながら歩く監督が通りすぎると声をかけ花に向かって応援する許可をするという。
その後監督から勝てるか?と聞かれ考えすぎてチエ熱がでそうだ、でも勝つという。
監督はサッカーは1人では思った以上に何もできない、だから楽しいといいヒントのようなアドバイスをもらい試合に臨むことに。
試合は左サイドの葦人、黒田、朝利の連携ミスや一年生同士の連携ミスから前半に3失点しハーフタイムを迎える。
ハーフタイム中に先輩からどうなってるんだと言われ朝利は僕たちはちゃんとやってますと言うが、
大友が僕たちのくくりにセレクション生が入ってないだろと口論になるほど最悪の雰囲気である。
そして平が望コーチに一年を代えてくれ、特に左サイドの葦人、黒田、朝利の3人といいコーチはわかったといい
一色に変えて冨樫を入れるというと平たちは反対する。
そして冨樫は昇格生が勝ち負けよりエリートとしてのプライドを守るような奴らとプレーしても3点取れる気がしないと言うと
葦人がそれは違う、うまく行ってないがみんな必死にやっていると反論する。
ミーティングの終わりに望コーチから膿を出してこい、後半45分だけ付き合う、お前らのいく先が化学反応をうむか自滅するか、
そして自滅したら夏まで走り込みをしてろといいしめる。
ピッチに向かうと成京が6バックでなりふり構わず勝ちにくるフォーメーションに変更しており、さらに後半から時間潰しもしてきて何がなんでも勝ち点をもぎ取りにきていた。
葦人は後半開始前から何かに気づき、朝利や黒田の動きを観察していた。
観察していたことで2人の特徴がわかり2人のことを見ていなかったことに気づいた。
そして2人はいつも一定の距離を保ってついてきているのがわかったがそれが何を意味するのがわからないが、
黒田の位置やボールを持った朝利が葦人がどこにいてほしいかを考えるとそのポジションにいき朝利からパスを受け、
黒田の抜け出しに合わせパスを出し始めてこの試合で左の3人で連携が取れた。
朝利は葦人のパスの後に黒田のカバーにいかなかったことからまだ信用していなかったが、葦人が朝利のいてほしい位置を察したことで信頼し始めていた。
そこから左サイドの3人で面白いようにパス交換ができ、左サイドを崩し葦人が朝利にスルーパスを出し朝利が反撃の狼煙となるゴールを決め5巻が終わる。