成京戦の続き
葦人は撃てるにも関わらず朝利にスルーパスを出した自分に驚いていたが望コーチを見るとそれでいいという表情をする。
葦人は今サッカーを学んでいると実感する。
再び左サイドを崩していく中で葦人はサッカーは3人でボールを運ぶスポーツだと理解し、黒田のゴールをサポートしついに一点差に。
プレーが止まった時に黒田からミニゲーム時点で葦人がサッカーをしよう(トライアングル)を理解しておらず、2人のことを見ていないことに怒っていたことを説明される。
これを聞いた葦人は2人にありがとうといい和解する。
試合が再開し、成京は左サイドの3人を徹底マークすることを決めるが止めれない、
そして葦人はこの瞬間にフィールド上の選手の少し先の未来がみえ、朝利に指示を出し大友がフリーでパスを受け同点ゴールを決める。
このプレーを見て観にきていた遊馬と杏里が葦人がフィールド上の選手の位置と未来の動きが予想できる能力があると確信した。
その後試合は進みスローインで葦人がボールをとりにいくと花がボールを拾い、葦人にこの間の出来事を思い浮かべながらごめんと謝る。
葦人は笑いながら点とってくるといい2人は和解する。
そしてスローイング後から審判は時計をみており、試合終了目前となりエスペリオンは全員で攻め上がる。
葦人は攻めている中自分を持ってくればいいだけといい、その言葉の真意はフィニッシャーの位置に自分を持ってくることであり、最後フリーで朝利からのクロスをダイレクトボレーで勝ち越しゴールを決めそこで試合終了。
祝勝会
メインスポンサーの海堂電機の娘の杏里が祝勝会を開いてくれた。
美味しそうに肉を食べる葦人だが、花から焼き方が違うといい手本をみせ花も感情を出して美味しそうに食べてしまう。
それにハッとして花は我に返り、部外者だから気にしないでというと黒田が一応関係者でしょと言うと葦人が黒田たちが花を知っていることに驚く。
花はジュニアユースの時からよく手伝いにきていたらしく、それを聞いた葦人は花にもっと試合に観にくるようにいい2人は完全に仲直りする。
その後黒田が朝利に向かって言うことがあるよねとフルと朝利は恥ずかしながら言葉が過ぎたと謝る。
葦人は気にしてないといいかけるが横から橘が入ってきてその場にいなかったが本音で言い合えるのが仲間ってもんじゃないかといい熱い言葉をいい葦人や大友、朝利らは赤面しつつ仲直りする。
杏里が付き添いの爺にテレビをつけるように言うとエスペリオン戦がやっており、ちょうど栗林が途中交代するタイミングであった。
それに興奮するユース生たちは食い入るようにテレビに近づいて観戦する。
栗林は先輩にアドバイスされるも落ち着いた雰囲気で聞いていた。
観戦中に杏里から葦人に栗林の立場に立ってプレーを予測してみてと言われる。
栗林はファーストタッチでいきなり相手を抜き、いきなりチャンスを作り流れをエスペリオンに引き寄せる。
そのプレーを見た葦人はどうやったらこんなふうになれるんかとボソッと言う、すると杏里が次のプレーの選択肢を増やす努力をしてほしい、そのために今すぐにでも取り入れられるプレーがあるといいそれについて考えてほしいとアドバイスを送る。
その後試合は栗林のスルーパスから出口が抜け出し、勝ち越しゴールを決めて勝利。
その活躍を見て大友がレベルが違いすぎると驚くと平が昇格生たちはそれほど驚かないよという。
平が初めて栗林を見たときにこのチームで最高の2番目を目指さないといけないと感じさせるほどの実力で幼少期から多くの昇格生は栗林の凄さを体感していたためである。
その後解散となるが解散前に杏里から課題は分かりましたかと聞かれた葦人はバッチリだと答える。
さらにAチームの義経が怪我したため来週の試合でAに上がる選手を見極めると広報の壬生から知らされて解散する。
久留米第一高校戦
久留米第一高戦前まで時は進み、試合前から葦人は気合十分であったが顔が疲れている様子だった。
葦人は杏里からの課題を一週間夜練でみっちり行っていた。
そして福田監督が見ている中、久留米第一高校戦が始まる。
葦人は左サイドでチャンスに絡み、栗林の真似をしてキラーパスを出そうとするが明後日の方向にボールを蹴ってしまう。
そしてその後も同じように変なキラーパスを出してしまい味方から睨まれてしまう。
エスペリオンは攻めるも得点は入らず、それにプレー中に多くの選手がチラチラベンチを見てプレーしていた。
前半は得点が入らずに折り返すことに。
ハーフタイムに福田監督からAチーム行きがかかっている試合で「自分のプレー」が正解かミスだったのかそんなことを考えてプレーしているのか「監督と試合をしているのか」と檄を飛ばされる。
また葦人は望コーチに「栗林を倣うなら所作について考えろ」、「キラーパスはゴールまでの過程だ」と言われる。
後半が始まりボールを受けた葦人はコーチに言われた言葉について考えながら、コーチが言っていたことの本質に気づき、逆サイドの大友がフリーになる位置へパスを出す。
大友はコースを切られシュートへいけないので縦へ突破し、逆サイドからPAエリアに侵入した葦人にクロスをあげ葦人が押し込みゴール。
コーチから言われたことの本質はゴールシーンから逆算して考えることであり葦人は見事実践した。
それだけでなく葦人はフィニッシャーを自分に設定して組み立てたのであった。
そのプレーを見て福田監督が望コーチに夕方葦人を呼ぶように伝える。
その後試合は、後半20分に中村がゴールを決め、34分に葦人のアシストから黒田がゴールを決めて3−0で勝利。
葦人DF転向
夕方、福田監督に呼ばれた葦人は福田監督の元へいく。
福田監督は久留米第一高校戦での足との活躍を褒め、葦人は成長できたのは監督のおかげだ、義経の代わりにはなれないけどAにあげてくれという。
すると福田監督はまだAにはあげられない、DFに転向しろ正確にはSBになれという。
葦人は衝撃的なことを告げられ目の前が歪んで6巻を終える。