多摩体育大学附属高校戦は葦人が初めてSBで出場する試合となっています。
この試合までエスペリオンBチームは4連敗中で降格の危機となっておりさらに次々の試合は圧倒的な首位の武蔵野戦のためどうしても勝たなければいけない重要な試合となっています。
試合前のエスペリオンの状態
エスペリオンは東京都リーグの1、2節を連勝するも3節〜6節で4連敗してしまう。
リーグ順位は10チーム中9位で降格圏になってしまう。
負けた試合は全て0ー1で守備は最低失点ながら攻撃では一点も取れない深刻な状態である。
葦人がSBに転向した影響もあるが橘などFWの不調が原因である。
多摩体育大学附属高校戦は次々節の東京都リーグ1位の東京武蔵野蹴球団戦に向けて落とせない一戦となる。
スターティングメンバー
怪我から復帰した義経がCFに入り、葦人が初めてSBでの出場となる。
5連敗を阻止するためエスペリオンは攻撃重視のスターティングメンバーで挑む。
前半のハイライト
エスペリオンは攻撃的布陣だがDF陣に対してまずは守備を大事にするように言われる。
開始10分程度で葦人の守備が下手だと見抜かれて、葦人は簡単に振り切られ左サイドを攻められセンタリングを何度も上げられてしまう。
ギリギリで防ぐも多摩大のペースで進む。
葦人は花の声援で落ち着くと大友をコーチングしスペースを消してインターセプトする。
葦人は得意の視野を使ってスペースを埋め、相手に決まったところにパスを出させるようにコントロールしていた。
葦人は守備で大事なのはスペースを潰すことだと気づくがカウンターを食らった際に一人で自分が考える、使われたくないスペースを潰しに行くが裏を取られ決定機をつくられてしまうがGKがセーブする。
接触プレーがあったため一度プレーが止まった時にコーチが成功した時と失敗した時の状況を葦人に考えさせることで「周りを使うこと」でスペースを消せることを気づかせる。
プレー再開後に義経が個人技で突破し格の違いを見せつけてゴールを奪いエスペリオンが前半36分に先制。
そのまま前半は終了する。
後半ハイライト
多摩大は義経対策でシステムを変更する。
後半開始早々多摩大がカウンターで攻めると攻め上がっていた冨樫が戻りきれずさらに前半に足を痛めた一色が動けず大ピンチに。
CBの竹島と相手選手が1対1になりそうになるが冨樫が必死で追いかけ、二人で挟み込めそうになるも
冨樫と竹島は声を掛け合わず冨樫は「挟み込み奪うつもり」で竹島は「冨樫に任せるつもり」と意思疎通ができておらずお見合いして相手FWが抜け出し多摩大が同点に追いつく。
同点に追いつかれたエスペリオンは一色に変えDFの沼津を入れ、竹島・清水・沼津の3CBに変え葦人と冨樫をWBにしたシステムに変更する。
葦人と冨樫は上がることを指示される。
葦人は上がり大友と義経の3人でトライアングルを作り、左サイドから攻め大友がPA手前に切り込みシュートを放つもGKがセーブ。
セーブしたボールをクリアするもミスキックとなり葦人の元へボールがくる。
葦人はボールが来るまでにダイレクトで撃つかフリーの橘にパスをするか、一度横に出すかの選択肢が思いつくが選択したのは・・・
3つの選択肢ではなく冨樫へのクロスを選択し、冨樫がヘディングでゴールを決めエスペリオンが67分に勝ち越しゴール。
葦人が冨樫へのパスを選んだ理由は勘で1番ゴールに近いと感じたからであった。
そのままエスペリオンはリードを守り切り久しぶりの勝利を手にする。
葦人は勝ち越しゴールを奪ったあとは攻守のバランスが崩れ無駄走りをし、体力だけ消耗し活躍できなかった。
試合後見に来ていた福田監督に次の武蔵野戦の活躍次第でAチーム入りを判断されることとなった。
エスペリオン対多摩体育大学附属高校戦:まとめ
(エスペリオン)2ー1(多摩体育大学附属高校)
エスペリオンは4連敗を脱出し久しぶりの勝利を手に入れました。
葦人は初めてのSBでの出場で前半はDFに苦労しましたが自分なりのDFを確立し、さらに攻撃面では1Aの活躍。
多摩体育大学附属高校戦は次の東京都リーグ1位の武蔵野戦に向けていい勝利となりました。