葦人の合否発表
エスペリオンユースセレクションが終わって3週間が経ち、愛媛で母のお店を手伝っており、そこに同級生が遊びにくる。
葦人の母のお店で談笑する中、女の子からもし受かったら東京に行くの?と聞かれ、お金の面で厳しいため母は拒否していた背景もあり、バツが悪くなった母は夜まで寝るといい店を瞬に任せる。
その後もワイワイ遊ぶ葦人たちだが夕方になり、帰る間際に女の子が葦人のポケットに手紙が入ってるのに気づきその手紙が何なのかを聞く。
手紙は花からもらった献立表であり、そこに連絡先が書いてあることに気づいた瞬がヤキモキするなら合否を聞けといい、葦人が店の外に出て電話をかけていると、母が合格通知を持って戻ってくる。
葦人含め全員喜んでいる中、母は葦人に向かってサッカーにあんたをとられるみたいと強気な母にしては珍しく弱音を吐く。
夜になり葦人と花が電話しており、母とちゃんと話をしていないことを言うと花に怒られる。
瞬が献立表の意味を聞くと、体づくりとサッカーは頭を使うスポーツだから頭にも栄養を取ることが大事だからバランスがいい食事をとる目的で渡したという。
その後にもう一度母と話し合った方がいいと言われると葦人がプロのサッカー選手になって母を楽にさせたい、だが東京に行くのが負担になるならプロになる別の方法をと言う。
この時母が帰ってきており、玄関でこの話を聞いているが葦人が別の方法をと言ったタイミングで入ってきて、この時間まで電話していることについてと電気代がかかることについて怒られる。
電話はまだつながっており、説教の後に花からユース入団にかかる費用などの話を聞き、そしてそれから何日間もかけて葦人が東京に行くための必要なことについて進んでいく。
それから葦人と母が話すことなく、卒業の時期の3月を迎える。
葦人が東京に旅立つ
時は進み葦人が愛媛で過ごす最後の日の朝、葦人と母は荷造りを終えてじゃあ頑張って見送りはいかないけどと言って葦人は出発前に学校へ行き最後の別れを告げる。
駅に瞬と向かっている途中でプロを目指す前に母とのことで悩むなんて情けない男やだからもういい、笑って愛媛を出てこっから先は強くなきゃいけないと決心し駅に到着する。
駅に着くと中学校の仲間が学校を抜け出し、駅で葦人を待ち受けていた。
駅で最後の時を過ごし、笑って出ることを決めた葦人は自分に言い聞かせながら最後の時間を仲間と過ごし、我慢しながら電車に乗り込むと最後に瞬から母からもらった荷物を受け取り、出発する。
電車の中で母からの預かった荷物をみると中には小包と封筒が入っており、葦人は絶縁状ではないかなど恐る恐る開封すると、中身は通帳と手紙が入っていた。
手紙には見送りに行けないことに対しての謝罪、通帳に身の回りのもの用に20万が入っていること、葦人がプロになって私を楽にさせたかったことを実は玄関で聞いており、直接そのことを聞くことが耐えられないこと、選別として新しいスパイクがあること、サッカーのことを知らないがプロになってもならなくても葦人が私にとっての誇りであることが書かれていた。
葦人は手紙を読んでいる最中は号泣していたが、読み終えた後には覚悟を決めた表情に変わった。
エスペリオンユースに入団
旅立った日の夕方にエスペリオンタウンに到着。
到着し近くのグラウンドにはエスペリオンのトップ選手達が練習しており、それを食い入るように見ているとセレクションの時も来ていた女性二人組が葦人に気づき、頑張ってねと言われる。
そのまま練習を見ていた葦人は横に大友がいるのに気づく、そして近くから2人の名前を呼びながら橘が合流。
葦人、大友、橘の3人がセレクションに受かっており、入寮するために今日来ていた。
3人で話しているとさっきの二人組が3人にサインを求めてき、橘が書こうといって書くことになる。
その後3人は寮に入るとそこにはセレクションの時ユースチームとして参加していた本木遊馬と朝利マーチス淳がおり、挨拶をする。
そのまま受付をし、寮の案内をしてもらい葦人の上京一日目が終わる。
次の日から本格的なユース活動の参加が始まり、広報用の写真撮影や入団式が行われていき、入団式の途中で暴走族に送られてきた唯一のスカウト生の冨樫が合流。
冨樫はリーゼントでいかにもヤンキーな見た目をしており、入団式に来ていた選手の親がそんな選手をスカウトしてきた福田に対して心配するが望コーチが福田の良いところを伝えて場を落ち着かせる。
バトンを受け取った福田監督はいいところを望コーチに持っていかれ、ムスッとするも切り替えていきなり歓迎も込めた紅白戦をしようといい葦人を含めた新入団選手が紅白戦をすることに。
ユースでの初練習
入団式でいきなり福田監督から紅白戦をするぞと言われ、紅白戦をすることになる。
ミーティングルームで望コーチはいきなり紅白戦をすることに対し反対するが、福田監督はサッカーをすることが何よりの自己紹介になると言う。
そして望コーチは葦人がプロになることができないと確信している、さらに福田監督が目をかけた選手で初めての失敗例になると厳しいことを言う。
すると弁当を福田監督に持ってきていた花が葦人のファンであるといい葦人を擁護し部屋を出ると外に葦人がいた。
葦人はこの会話を聞いており、プレーも見てにうちにプロなれないなんて決めつけるな、俺は当然プロになるんだと思い、気合を入れて紅白戦開始直前で3巻が終了する。