アオアシの中でも熱い試合の一つであるエスペリオン対武蔵野戦。
9巻93話〜12巻117話に収録されています。
注目選手
エスペリオン
- 橘 総一郎
FWながら7節まで得点できておらず自信を失っている。
さらに中学時代に所属していたチームとの対戦で成長していない自分が嫌で、コーチに出さないでくれと頼むほどである。
この試合は古巣相手にゴールを決めれるかに注目。
- 冨樫 慶司
強いフィジカルとDFながら上手い足元が魅力で攻撃参加が好きなCB。
Jrユース上がりの選手と対立しており、CBの相方竹島と試合中声を掛け合わないほど仲が悪い。
この試合で連携が十分に取れていないなか、強力なFW金田を抑えることができるかに注目。
- 青井 葦人
対面守備と足元の技術は低いが、前節で広い視野を使って周りの選手を動かし、スペースを埋めてインターセプトという武器を身につける。
攻撃面では視野を活かし、トリッキーなプレーやスペースを見つけるのに長けており、ゴールやアシストを記録している。
武蔵野ユース
- 金田 晃教
葦人や橘などと同様にエスペリオンのセレクションを受けるも落ちて武蔵野ユースへ入団。
自分を落としたエスペリオンに対する恨みから成長し、フィジカルを鍛え上げて得点力があるFWとなる。
特にカウンター時の金田はエスペリオンでも止めれる選手は少ないほどである。
- 武藤 千秋
武蔵野ユースのキャプテンでMF。
チームをまとめる司令塔であり、武蔵野ユースの中でテクニックは随一。
攻守のスイッチを入れる時には経由されることが多い、武蔵野の心臓。
スターティングメンバー
前半のハイライト
エスペリオンは武蔵野のハイプレス&カウンターに対抗するべく一週間かけて、唯一の利点である技術を活かしてロングフィードで攻める。
ハイプレスを避けるべく『ダイレクトプレー』で攻め、前半10分までに2度チャンスを作るも決めきれず。
その後いいスペースにロングボールを出すも武蔵野が作りだしたスペースに出させており、エスペリオンはカウンターをくらうが葦人が金田をカード覚悟で潰す。
ロングボールが急に通らなくなったエスペリオンの選手に迷いが出始めるが落ち着かせる選手がいないため、弱気になりポゼッションを混ぜながら攻めるも、黒田のパスミスを金田にインターセプトされゴールポスト直撃のシュートを撃たれてしまう。
金田を抑えるために黒田がマンマークでつく。
前半23分にGKからのカウンターで金田に繋ぐも黒田が抑え、タッチラインを割りそうになるが執念でかき出し、PA内で角度がない中シュートを撃つもGKがパンチングでかろうじてクリアしたボールを武藤がダイビングヘッドで押し込み武蔵野が先制。
先制されたエスペリオンの選手たちはショートパスを混ぜるかダイレクトサッカーを貫くかで揉めるが望コーチが両SBの葦人と朝利を上げるようにし、ダイレクトサッカーを貫くことを指示する。
再びロングボール主体で攻めるエスペリオンはチャンスを作るも得点を奪えなかったが
前半37分に橘がセンターサークル付近で武藤からボールを奪い、ドリブルで2人かわし左サイドでフリーの大友にパスを出そうとするが後ろからプレスを受けながらパスを出すも若干強く、
大友がはじきラインを割りそうになるが葦人がコーナーフラッグにぶつかりながらクロスをあげ中でうまく合わせることができずクロスバーを越しそうになるが、橘がバイシクルシュートを決めエスペリオンが追いつく。
そこから吹っ切れた橘はドリブルやポストプレーで起点になり武蔵野は止められず、抜け出した葦人にパスを出し決めるも惜しくもオフサイドとなる。
エスペリオンが止められなくなった武蔵野はGKを除いて押し上げ超ハイプレスに出る。
エスペリオンは裏にできた広大なスペースを狙い攻めるが、葦人が抜け出したところを武藤が奪い縦パス一本で金田が抜け出し前半43分に勝ち越しゴールを決める。
カウンターを狙っていたエスペリオンがカウンターをくらって失点したことで動揺し、守備が機能しなくなり前半ラストプレーに連携が取れていないCB2人の間にパスを入れられ金田にシュートを撃たれるが黒田がギリギリでクリアするもポストに激突し頭から血を流し倒れて前半が終了する。
ハーフタイム
ロッカールームに入ってミーティングをする前に望コーチが福田監督に呼ばれる。
選手だけのロッカールムでは朝利が止められない金田をCB2人のせいだと責めるも、望コーチが戻ってきてそれは違うと朝利にいい
今日のダイレクトサッカーができ、失点が2点でおさまっているのは2人のおかげだといい、さらに完璧に連携した冨樫と竹島の姿を見たいという。
それを聞いた竹島と黒田の2人が試合に勝つためにプライドを捨てるが、冨樫はいまだ捨てきれずにいる。
そんな中竹島と黒田は守備の取り決めについて議論し、横で冨樫は聞いているだけでロッカールーム内でのミーティングを終える。
ロッカールームからフィールドに出る通路で福田監督から自分をフィニッシャーの位置に持ってくる攻め方をやめるように言われる。
葦人はフィールドで周りの選手を動かせるため、フィニッシュを自分に持ってくる縛りをしているとフォーメーションに淀みが出てしまうためやめるように言われるが『葦人にしかできない最高の点の取り方』はいくつもあると言われる。
後半のハイライト
後半開始早々に冨樫が信頼してくれる望コーチのためにプライドを捨てて竹島と話し合いチャレンジ&カバーの取り決めを決める。
基本チャレンジは竹島だが金田だけは冨樫が行くこととなる。
その後すぐカウンターから金田にボールが渡るが冨樫が自慢のフィジカルで金田を吹き飛ばす。
金田はこの1年の集大成のフィジカルで負けたことでショックを受けプレーが荒くなり精度も落ちる。
守備が安定したエスペリオンは両SBの葦人と朝利をウィングの位置まで上げる。
葦人は洗練された目で成京戦で見た選手の未来をよりはっきり見れるようになっていた。
大友がPAエリア手前でボールを受けた時に葦人が斜めに切り込み中央付近まで切り込むと武蔵野DFは一瞬混乱し、葦人と橘がフリーになるがさらに逆サイドの朝利が中に切り込んでおり、朝利にパスをだし、ワンタッチで大友にリターンしPA内に侵入して同点ゴールを決める。
ゾーンディフェンスの穴をつくダイアゴナル・ランを会得した葦人はもう1点取るためのアイデアが次々湧いてくる。
再開後すぐにエスペリオンはボールを奪い、葦人が味方全員を動かし攻める。
後半23分に両SBが中に切り込み仕掛け、葦人がPA内左に敵を引きつけて侵入すると逆サイドでフリーになっている大友にクロスを出すも潰され混沌とするゴール前で葦人がこぼれ球を詰めてエスペリオンが勝ち越しゴールを奪う。
このゴールで大勢が決し武蔵の選手たちは心が折れ、橘に28分にゴールを許す。
その後武蔵野は武藤の一声で冷静になり、必死に食い下がり試合は4ー2のまま動かず試合終了。
(エスペリオンユース)4ー2(武蔵野蹴球団)
東京エスペリオンユース対東京武蔵野蹴球団戦:まとめ
同じセレクションを受けた金田との対決や橘の古巣と因縁が多い武蔵野蹴球団戦。
前半は金田を抑えきれずエスペリオンは2失点してしまう。
後半は冨樫と竹島・黒田の因縁がとけ守備が安定したことで攻撃的になり
さらに葦人がダイアゴナル・ランを覚えたことでエスペリオンが止められなくなり4−2の逆転勝利となりました。